全2曲4ヴァージョン収録予定
- 1.PARADISE
- 2.Endless Fighters
- 3.PARADISE(Instrumental)
- 4.Endless Fighters(Instrumental)
<DVD収録内容>
約10分収録予定
- 1.PARADISE(Video Clip)
- 2.WOW WAR TONIGHT(9/12 横浜アリーナライヴ映像)
AVCD-31953/B ¥1,890(税込)








スピード感抜群のたたみかけるようなサウンドにテンションの高い導入部の日高のラップ。
『PARADISE』は、オープニングからリスナーの気持ちを一気に高めてくれるナンバーだ。
しかも、ラップ後すぐに展開されるサビが、また突き抜け感があって爽やか。
明るいトーンでまとめられたAAAの歌声と見事にフィットし、聴く者を晴れやかな気持ちにさせてくれる。
もちろん、歌詞の世界観もポジティブ。
心を閉ざしていたら、楽しさは手に入らない。
下を向いて足元ばかりを見るのではなく、視点を変えて空を見上げてみれば、きっと考え方だって前向きになるというメッセージが込められており、勢いある曲調とのマッチングも完璧。
落ち込んでいる人も元気にしてしまうようなパワーを持った曲に仕上がっている。
しかし、おそらく『PARADAISE』を聴いたリスナーが真っ先にイメージするのは、何よりもAAAのライブ。
歌詞の中にもライブにいざなうようなフレーズがあるのだが、歌とダンスと芝居が楽しめるエンターテインメント性抜群の彼らのステージは、来た人誰もが理屈抜きで楽しめる、まさに夢のような場所だからだ。
特にデビュー5周年を迎えキャリアとスキルを積み重ねてきた最近のライブは、さらに内容が充実。
既に来年3月からのツアーも決定しているだけに、当然、そこでこの『PARADISE』がキラーチューンになることは間違いないだろう。
ところで、『PARADISE』は西島隆弘が出演しているイトーヨーカドー"ボディヒーター"のCMソング。
撮影中、西島はシワ1本にもこだわるイトーヨーカドースタッフからのリクエストで何度も何度も踊ったらしい。
だが、ひとつの商品に賭ける、大人たちのその姿勢に感心。
「自分たちもそういう気持ちで、ひとつひとつの作品に望まなきゃいけないと改めて思った」そうだ。
西島のパワフルな歌声で始まる、のびやかさの中に力強さがある4つ打ちナンバー。テレビ東京系列『ポケモンスマッシュ!』のエンディング曲ということもあり、"戦い"と"仲間との絆"がテーマになっている。
人生という冒険の旅は果てしなく、あちこちに困難が待ち受けているもの。
だが、その旅も友という道連れがいることが力になり、また一歩前に踏み出す勇気を持つことができる。
そして、もしそうやって出会う人全てと仲間になれたら、世界はひとつになれるに違いないというピースフルなメッセージも込められているのだ。
さらに、何かに打ち勝つことは生きるうえで不可欠な要素だが、それは決して誰かを打ち負かすという意味ではない。
自分の中の弱さやあきらめそうになる心と戦って勝利してこそ、道は開けるのだということも表現されており、実にリスナーに勇気を与える仕上がりになっている。
それだけにオープニングの西島の歌声だけでなく、浦田、宇野、伊藤のボーカルも芯に意志を感じるものになっているのが印象的。
また、日高のラップにも友を励ますようなニュアンスが込められていて、聴く者に強い気持ちを与えてくれるのだ。
AAAの得意分野と言っても過言ではない応援ソング。
そのひとつに、また新たな魅力を持つこの『Endless Fighters』が加えらえたと言うことが出来るだろう。
前作『負けない心』では『WOW WARTONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』のカバーにチャレンジしたAAA。
今回のシングルでは、1996年にリリースされたglobeの大ヒット曲のカバーを試みた。
オリジナルバージョンのボーカリストは女性(KEIKO)だったが、AAAの場合は男性ボーカルも存在。
それだけにキ―も多少下げており、オリジナルとは異なる味わいの作品に仕上がった。
とはいえ、メンバーにとってもなじみ深い曲だからか、歌いっぷりがとても自然。
2コーラス目の宇野&伊藤によるパートはもちろん、1コーラス目の西島&浦田によるパートも女性詞にもかかわらず実にエモーショナルなボーカルが披露されており、この曲の持つせつなさと繊細さ、痛みを見事に表現している。
歌詞に関しては基本オリジナルのままだが、唯一ラップだけは日高の手によるAAAバージョンに変更。
英詞だったglobeのものとはまったく異なる、日高ならではの感性が色濃く現れたリリックになっている。
しかも、そうすることで、ほとばしる熱い想いから若さが伝わってくる作品になり、結果的にAAAらしさも倍増。
心に沁みる90年代の名作と21世紀の今を生きる者の感覚が融合した、普遍性と新鮮さを兼ね備えた1曲が誕生した。
男性ボーカルによる新しい聴き心地も含め、オリジナルをリスペクトしながら、そこに新たな輝きをプラスしたAAAにしか作れないであろう『DEPARTURES』。
名曲をさらに多くの人に届けるという意味でも、この小室哲哉作品のカバーシリーズは、ぜひ今後も続けてもらいたいものだ。
文:高橋栄理子