全曲楽曲レビュー

1. DON’T STOP BELIEVIN’

1981年に発表され全世界で1,000万枚以上のセールスをあげた大ヒット・アルバム『ESCAPE』の1曲目に収録された名曲。オリジナルの印象深いピアノのフレーズをギターでウエストコースト風にリアレンジ、柔らかく伸びやかな美底マサノリのボーカルと山本恭司のコーラスが西海岸の突き抜ける青空を思い起こさせる爽快な仕上がりとなっている。

2. I WAS MADE FOR LOVIN’YOU

1979年ディスコブームの中、ハードロックとディスコミュージックを見事に融合させたKISSの大ヒット作。今作では世界で活躍する渡辺香津美とMONDAY満ちるによって最高級のボサノヴァとなり変身を遂げている。イントロから甘く哀愁に満ちた渡辺香津美のフレーズ、壮大で優雅なMONDAY満ちるのコーラスワーク、エンディングで繰り広げられる山本恭司との激しいギターバトルなど屈指の才能が集結された傑作である。

3. THE BEST OF TIMES

STYXが初めて全米NO.1を獲得したアルバム『PARADISE THEATER』に収録された代表曲。数ある候補曲の中からマリーン自身が選曲を行い、レコーディングでは山本恭司が「マリーンが歌うたびにスタジオ内が感動の溜息に包まれた。」と後にコメントする程の素晴らしい仕上がりとなっている。また、唯一ピアノ・メインの楽曲となっており、贅沢なキャスティングのもと国府弘子が華麗で力強い旋律を奏でている。

4. THE FINAL COUNTDOWN

1986年世界25カ国で1位を獲得した歴史的なEUROPEの大ヒット作。こちらもあの有名なイントロフレーズや原曲の情感が見事にスパニッシュ風にリアレンジされ、聴いた瞬間に思わず”ニヤッ“としてしまう...当時のファンにはたまらない一曲となっている。そして『DON’T STOP BELIEVIN’』とはまた違った美底マサノリのジャンルにとらわれないボーカリストとしての才能が遺憾なく発揮された作品でもある。

5. EYE OF THE TIGER

1982年に映画『ロッキー3』の主題歌として全米6週連続1位を獲得、一気にSURVIVORの名前を世界に轟かせた名曲である。今アルバムでは原曲とは打って変わって12弦ギターのアルペジオと時より効果的に入るティンパニーが広大な荒野を彷彿させ、二井原実(ラウドネス)のボーカルが今から闘いに向かう男達の悲哀を見事に表現している。日本ハードロック界の先駆者”山本恭司&二井原実”=”BOWWOW&LOUDNESS”夢の共演である。

6. WALK THIS WAY

言わずと知れたAEROSMITHの代表曲、1986年にRUN D.M.Cにカヴァーされた事でも有名である。山本恭司がこの楽曲をカバーするにあたって白羽の矢を立てたのが、誰にも真似する事のできない革新的なスタイルでギタリストとしての地位を確立している押尾コータロー。パーカッシッブでスリリングなプレイとハーモニクスが奏でる幻想的なギターソロ、今アルバムで山本恭司が唯一エレキ・ギターでロック・フレーズを披露するなどギターフリークに十二分に楽しんでもらえるトラックとなっている。またボーカルANNAは某携帯会社CMでも同曲を歌っていた経歴を持ち、山本恭司の旧くからのミュージシャン・ネットワークの1人である。

7. SISTER CHRISTIAN

1stアルバムに収録された『DON’T TELL ME YOU LOVE ME』のツイン・ギターで一躍脚光を浴び、1983年にドラマーであるケリー・ケイギーがボーカルを務めたこの『SISTER CHRISTIAN』が大ヒット。原曲のラウドなドラムと重厚なディストーション・サウンドによる雄大なさまを、山本恭司のサウンド・プロデュースと美底マサノリのボーカルが見事に形を変えて表現している。「このアルバム製作で彼(美底マサノリ)と出会えた事は天からの贈り物だった。」プロデューサー山本恭司の思いを込めた締めくくりに相応しい楽曲である。

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